とりあえず今は在宅介護からは解放されたので、こうしてその体験をブログに記録する余裕も多少はできましたが、介護している間は、まず介護が中心で、その合間を縫って家事をするのが精一杯。
自分のことなんてする余裕は全くなく、美容院にも3年位は行ってません。去年の4月に自分自身がインフルエンザにかかってしまった時にも、結局、昼間も夜も、ゆっくり寝て休むことはできませんでした。
親の介護をする前まで、私も兄もフリーで仕事をしていたので、親の介護に手がかかるにつれ、少しずつ仕事を減らしていき、ふと気づけば完全に介護離職という結果になっていました。
それでも一緒に住んでいるとやはり、ギリギリまでは自分たちが面倒をみてあげよう、施設に入れるなんてかわいそうでできない、家族一緒に暮らしていたい、という気持ちが強く、とくかく先のことなどまったく考えられなくなっていました。
母を介護施設にいれる決断をしたのは、昨年の父の入院があったから。
比較的元気だった父も介護が必要になれば、認知症の進んだ母を同時にはみられない、という不安が強くなりました。万が一、この先父になにかあったら、その間どこに母を預けていいか、わからなかったし。
それまでショートステイで受け入れてくれていた施設だって、急に頼んでも受け入れは不可能だったでしょう。
今日は約1年半のあいだレンタルしていた介護ベッドが、家から運び出されました。
家に来たときは、かなりのスペースを占領されて困惑もしましたが、今は父も母もいなくなった家から運び出されるそのベッドが、たくさんの思い出とともに遠くに行ってしまうようで、すごく淋しい気持ちになりました。