手術しない変形性股関節症と親の介護ブログ

親の介護体験や 変形性股関節症 保存療法への取り組みに関する記録

娘のことも忘れてしまう母

2019年9月に介護施設に入所した母のことは 在宅で10年近く介護していました。

認知症状が出始めてから、かれこれ10年は経っていると思いますが、今でも母はよくおしゃべりをします。耳が遠く、理解力はだいぶ低下しているので、こちらからの問いかけにうまく答えることはできないものの、好奇心は旺盛で、よくしゃべり笑顔も多いです。

 

認知症状が進行してくると、発する言葉は少なくなり、感情もあまり示さなくなるようですが、母がこの先そのような状態になってしまうのが不安です。

在宅から施設に入ると、環境の違いから認知症状が進行したり、すぐに亡くなってしまったりする人の話もよく聞きますが、とりあえず母の場合は家にいる時と変わらない感じなので、それは安心しました。

でも、この1~2年は家にいる時からそうでしたが、家族のことも半分覚えているようで、完全にはわからない感じでした。

私のこともきちんと呼び名で呼んでくれることもあるけれど、時には「おねーさん!」と呼ばれ、それならまだしも、「奥さん!」とか「おばちゃん!」なんて呼ばれるときもありましたね。

ちなみに父親に対しては このところ一貫して「おじちゃん!」でした (笑)

 

母親から実の娘のことを忘れられるということは、最初のうちはショックで泣きながら抗議したこともあったけど、徐々にそのような不思議な関係に慣れてきたのか、私が誰であるかなんて、認識してもらえなくてもいいかな、という感覚になっています。

今はもう母もきっと、自分自身が誰かということすら わかってないようです。

自分の名前も忘れてしまっているようですから。

でも、私や兄に会っておしゃべりしていると、ときおり子供の頃から呼ばれていた懐かしい呼び名で 呼んでくれることもあるのです。


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