手術しない変形性股関節症と親の介護ブログ

親の介護体験や 変形性股関節症 保存療法への取り組みに関する記録

認知症の前兆

2020年現在 介護施設に入っている 要介護4の母の様子がおかしいなあ、と思い始めたのは、2007年の春頃からだったと思います。

介護認定を受けて要介護3が認定されたのは、それから7年後でしたから  だいぶ進行するまで介護サービスは受けずにやってきました。

 

認知症の前兆らしき言動は、後から考えるといろいろ思い出されてきましたが、当時は単に歳のせいで理解力が低下しているのだろう、という程度にしか思いませんでした。

認知症のことは当然知っていましたが、自分の親と認知症を結び付けて考えることはなかったのだと思います。

 

前兆らしきものとしては、料理が得意だった母の味付けがおかしくなっていたり 作る料理がだんだんワンパターンになってきたり 炊飯の水の分量が適当になってきたりと、料理の面で数多く表れていた気がします。

包丁で深く手を切ってしまい、救急車を呼んだこともそのひとつでしょう。

包丁で手を切るなんてことは、それまでの母にはなかったことですから。

 

洗濯機などの家電製品を買い替えた際にも、単純な操作ですら、何度教えてもできなくなっていました。

私や兄が出かける予定や帰宅時間を何度伝えても、またすぐに忘れて何度も何度も聞き返してくるようになっていました。

思い返してみると、字を書くことや新聞などの文字を読むことも、徐々にしなくなっていたように思います。

そして、次第に外出の機会が減っていき、ついには何日も何日も家から出なくなってしまいました。

 

その頃でも私はまだ母のことを 認知症になりかけているとは気づけませんでした。

「たまには外に出ないと 身体に悪いよ!」と言って、外出しようとしない母を責めたことも何度もありました。

 

「なんで覚えられないの!?」とか、

「どうしてすぐ忘れちゃうのよ!」とか、

認知症になりかけていた母には、きつい言葉をたくさん投げかけてしまいました。

 

その時の母がどんな気持ちでその言葉を受け止めていたのかと思うと、

今はただただ 悲しく辛いです。

 

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