手術しない変形性股関節症と親の介護ブログ

親の介護体験や 変形性股関節症 保存療法への取り組みに関する記録

赤ちゃんは好きじゃないけど

独身の人には意外とよくあることだと思いますが、私は人間の赤ちゃんがあまり好きではありません。幼児と言える年齢ぐらいまでも、あまり好きではないです。

でも、動物の赤ちゃんは大好きです。

 

この気持ちはなんなのか?と考えてみると、母親を独り占めしたい気持ちが、今でも心に強くあるからじゃないかな、と思うのです。

 

私は兄のいる妹で、私の下にはいませんでした。兄は6歳上だったので、家族の中でも一番幼かった私は、いつも優遇されていた気がします。

 

私の母親は、子供が大好きな母性あふれる人です。

 

私よりも幼い親戚の子供や近所の赤ちゃんのことも、すごく愛しい目をして可愛がりました。そんな母の様子を見るたび、私は悲しくなり、可愛がってもらっている幼い子達に対する嫉妬心は燃え上がりました。

 

母に対しては、今でもあの頃と同じように、独占したい気持ちがあります。

 

なので、やっぱり、今でも赤ちゃんを見ると、ライバル心に近い感情で、敵対心を持ってしまうのです。

 

昨日、バスに乗ったら、赤ちゃんをベビーカーに乗せた、若いママさん二人が乗ってきました。私はなるべく見ないようにしていたのですが、ふと、向かい側に座っていた高齢の女性が目に止まりました。

その人は、赤ちゃん達を とても愛しそうな目で にこにこと優しく見つめていたのです。そのような光景は今までにも何度も目にしていたはずなのに、私はそのとき、その優しいまなざしに、言いようのない温かい心地よさを感じて癒されたのです。

 

認知症になった母ですが、今でも赤ちゃんを見れば、同じように優しいまなざしを向けるでしょう。そんな愛情深い母に対して、悲しいという感情を抱いていた私の未熟さに、ようやく心が気づけた瞬間でした。

 

でもやっぱり、赤ちゃんはあまり好きではありません。

 

この気持ちもいつか変わる日が来るかもしれませんが、私にとって赤ちゃんは、永遠のライバルのままでもいいかな、という気もしますね。

 

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