手術しない変形性股関節症と親の介護ブログ

親の介護体験や 変形性股関節症 保存療法への取り組みに関する記録

親を亡くした悲しみの雨

今週のお題「傘」

2019年11月の末に父が亡くなった後しばらくは、私の心の中は悲しみの大嵐が吹き荒れていました。悲しみの大嵐が吹き荒れる中を、私は子供用の小さな傘をさして、びしょ濡れになりながら立ち尽くしていた、そんな感じがずっと続きました。

 

7か月近く経った今、心の中を覗いてみると、時折悲しみの大雨が降ることもまだまだありますが、降っても小雨だったり、晴れ間もたくさん覗くようにはなってきました。

 

今でも悲しみの大雨には襲われますが、今持っている傘はとりあえず大人用のビニール傘くらいには変化したように感じます。

心の傘は気持ちの余裕みたいなもので、だいぶ立ち直ってきているのだと思います。

 

最近になって、ようやく娯楽性のあるテレビ番組も見られるようになってきました。

父が亡くなってから半年間位は、気持ちが全く落ち着かず、のんびりテレビでも見よう、という気持ちなど全く起きませんでした。

身体も心も疲れ切っているのに、なにかしていないと気持ちがザワザワしてきて、とにかく落ち着かなかったのです。

 

それでも3月頃からは、ニュース番組だけは見る気が起きました。

その頃からのニュースといったら、新型コロナウイルスの緊張感あるニュースばかりでしたが、やけに熱心に見ていた覚えがあります。

たぶん、コロナウイルスという新たな大きい不安に気持ちを向けることで、その時点で自分が抱えていた悲しみや不安を、忘れることができたからかもしれません。

 

miyuyuchang.hatenablog.com

  

遺族外来という科を開設している病院もあるようですね。

肉親や近しい人を亡くされた遺族の受けるストレスは、とても大きなものであり、身体や心に与える影響も、甘くみてはいけないことを知りました。

 

「辛いけど、苦しいけど、私は大丈夫」

とりあえず、漠然とながらもそう思ってここまで来ましたが、少し余裕が出てきた今、ちょっと前までの自分を振り返ると「変だったかも」と思えることが見えてきました。

 

ただ、今でもまだ「なんか変だな」と思えることがあり、本来の自分に戻れてない気はします。

 

これはせっかちな私が一番苦手とすることだけれど、あせらずゆっくり進むしかないですね。

 

そうすれば、ちょっとくらいの大雨には対応できる、造りのしっかりした心の傘が手に入れられるかな、と希望をもって毎日を過ごそうと思います。

 

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CO27さんによる写真ACからの写真

 

 

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