手術しない股関節症と親の介護ブログ

独身50代女性による親の介護体験や 変形性股関節症 保存療法への取り組み 歳を重ねて気づいてきたことなど

霊安室の存在が怖かった

今週のお題「鬼」

 

人が亡くなることを「鬼籍に入る」なんて言い方もありますね。

一昨年、私は父が亡くなるまで、人の死というものに深く関わったことがなかったこともあり、死というものがとても恐怖でした。

 

幽霊なんて生まれてこの方一度も見たことはないくせに、事故現場の近くを通ったりすると、ビクビクしてしまう性分なのです。

 

ある時期まで、私は病院内にある霊安室の存在がとても気になっていました。

 

どう気になるのかといえば、「幽霊が出そうで怖い」という、いい歳した大人が考えるとは思えない理由によってです。

 

でも怖いのだから仕方ありません。

 

父はわりと大きな総合病院で手術をしたり、入院していました。何棟もあるような広い病院で、内科、外科はこちら、会計はこちら、と案内表記もわかりやすく表示されてあるところです。

 

私はわりとよく利用していた病院内の売店の近くで、すぐに霊安室への矢印を発見しました。

 

売店からはだいぶ離れた別の棟にあるようでしたが、

「そうか。向こう側に霊安室があるのか」

と、その表示が視野に入るたびドキドキしていました。

 

その後、療養型の病院に移ってからは、病院内では霊安室の表示を目にすることがありませんでした。

 

それならば、霊安室のことなど考えなければいいのに、

「この病院って、霊安室はどこにあるんだろう??」

と、気になって気になって。。。

 

そして、よせばいいのに、転院する際にもらった病院のパンフレットをわざわざ確認したら、だいだいの位置が分かってしまいました。

 

霊安室の位置は父の病室の近くではないし、あまり通らないエリアに位置してはいたものの、行くたびにその方向が気になってはいました。

 

父が亡くなったのは、夜の23:00時近くで、病院に着いたのはそれから30分後位でした。父の亡くなる瞬間には間に合いませんでした。

 

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その後父は、きれいにエンゼルケアをしてもらい、時はすでに午前零時を回っていました。

 

病院内は消灯していて静まり返った薄暗い廊下を、父はストレッチャーに載せられ霊安室まで運ばれました。

 

私と兄はそのあとを、黙ってついて行きました。

 

その時の私は、霊安室に行く怖さなど全く感じることなく、病院の暗い廊下も全く怖く感じられませんでした。

 

そして、霊安室は私が案内パンフレットで確認した位置とは違い、いつも通っているエリアのすぐ近くにありました。位置が変わったか、増設したかしたのでしょう。案内パンフレット上の表記とは違っていたのです。

 

その後も私は兄とふたりで、葬儀社の方が来て下さるまで、深夜の病院内の霊安室近くの 他には誰もいない待合室で ひっそり待ち続けていました。

 

怖いなんて感情は、いっさい湧いてきません。

 

それどころか、それ以来、病院の霊安室の存在など気にはならなくなったし、深夜の病院も別にどうってことない、と思えるようになっています。

 

人間って不思議だ。

 

私が不思議なのか? 

 

 


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