手術しない変形性股関節症と親の介護ブログ

親の介護体験や 変形性股関節症 保存療法への取り組みに関する記録

検査検査で引っ張り回された93歳の父

2018年の今日3/27日。父は肺炎で入院しました。このとき父は93歳でした。

 

思い起こせば、ここからが両親共々介護するという、厳しいW介護の幕開けでした。

 

父が具合が悪くなってから入院するまでは、1週間ほど期間がありました。

 

かかりつけのクリニックで薬や注射をしてもらっても良くならず、総合病院への入院を手配してもらうも、週末は受け入れができないようで、かなりひどい状態にまで陥ってしまいました。

 

週明けに紹介状を持って総合病院に行った結果、そのときの父は、肺炎により心不全も起こしていました。さらに、2012年に腹部大動脈瘤の手術をした際に入っているステントグラフト周辺に炎症が認められ、深刻な感染症の疑いも伝えられました。さらに後で判明したのは、背中に圧迫骨折も起こしていたようなのです。

 

この日病院に着いた父は、息苦しさと背中の強い痛みを訴え、このところ何日もそんな状態が続いておりすっかり衰弱していました。

 

食事も睡眠も満足に取れない状態で歩くのもやっとのはずでしたが、父は気丈にも自力で歩いていました。

 

そのころの私は、車椅子を扱ったことがなかったので、父を車椅子に乗せるという発想がなかったことが悔やまれます。

 

この日は朝の8:30~午後の15:30頃まで、休む間もなくいくつもの科に回され、数々の検査をさせられました。

 

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日記に記録として残してある検査や診察だけでも、

 

腹部CT検査→内科受診→血液検査→心電図→尿検査→胸部レントゲン→外科受診→血液検査→内科受診→心エコー検査→内科受診→入院説明

 

総合病院内はかなり広く、内科は旧館、外科は新館と、かなりの距離を歩くことにもなり、検査室も分散しているので、途中で父が力尽きて死んでしまうのではないかと本気で心配になりました。

 

こんなに具合の悪い人を休ませることもなく、こんなにたくさんの検査を一度にさせていいのかな?

 

いや。よくないでしょ( ゚Д゚)!? …と思っても、ここは病院だしそんなこと訴えても、モンスター患者扱いされるだけなのかも。。と考え直し、指示されるがままに動くしかありませんでした。

 

でも、この超過酷な検査の一日によって、父の具合はさらに悪化したように思えてなりません。

 

入院が決まり父は病室へ。私はいくつもの書類にサインし、病院内の売店でお弁当を買っていったん帰宅。

 

ドクターから、命の危険があると知らされていた私は、この日家に帰って母と兄の顔を見るなり、大泣きしてしまいました。

父の死というのを、初めて強烈に意識した日でもあります。

 

認知症の母は、父の入院も私の泣いている意味もわからないようでしたが、人の感情はとても敏感に伝わるようで、とても悲しそうな顔をして困っていました。

 

一日中なにも食べていなかった私は、買ってきたお弁当を大急ぎで食べ、母のことは引き続き兄に任せ、入院に必要な最低限のものを揃え、再びタクシーで病院に向かいました。

 

病院の桜が満開を迎えるころでした。あれからもう3年経つんだなぁ。

 

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