認知症になった母の介護5年目 2014年5月の記録
5/1 あさってからデイサービスを依頼している施設のセンター長さんが、ケアマネさんと共に午後からわが家へ訪問。
契約書などの説明を受け、多数の書類を預かりました。
母も一緒に話を聞いたのですが、何についての会合なのかは、わかってはいませんでしたね。
それでも、ケアマネさんやセンター長さんが母に向けてもいろいろ話して下さり、その都度母も、適当に返事したり調子よく相槌を打ったりしていました(笑)
この当時の母は、耳が遠くなければもう少し状況は理解できたかもしれません。
この日も私に対しては、「お茶菓子とかあったでしょ?」「もっとなにか出したら」と指示を出し、来訪者に対しては「お茶、飲んでくださいよ」「疲れたでしょう」「ご苦労様です」といったような、気配り発言はできていました。
おもてなし好きだった母にしてみれば、お客さんが来ているのにお茶しか出さない私の対応が、気になって仕方なかったのかもしれません。
5/2 明日からデイサービスに持って行く着替えの下着や、リハビリパンツなど準備する。日帰りではあるものの、服など汚すことも想定して、替えの服や下着も一式預けておいて欲しいと依頼されました。
昨日渡されたたくさんの契約書類にサインと捺印し、明日渡せるように準備する。
さあ、明日は初めてのデイサービス!
無事に行ってこられるのか? 行った先でトラブルを起こさないか?
そもそも行くことをごねられたら❔。。。(-"-)
この時点での私は、日帰りのデイサービスに母を預けるだけでも、母がかわいそうで仕方ありませんでした。
たぶん本人が状況を理解して、行くことを了承していれば、もう少し気は軽かったと思うのですが。
とにかく私は心配で心配で、前の晩はよく眠れませんでした。
5/3 午前9時頃、センター長さんがお迎えに来ました。
促されるままに送迎の車におとなしく乗せられる母。
見送りに出ている私と兄は、なんとなく泣きたい気持ちをぐっと抑えつつ、
「いってらっしゃい!」
と、大きな声で手を振ったら、
母は満面の笑顔で手を振って出かけていきました。
行くことをごねられなかったにしても、もっと不安そうな顔をして出かけるものかと思っていたら、予想は大きくはずれ、ご機嫌で出かけてくれました!
ふぅぅぅ。。よかった~~~(*´ω`*)。。。
母が家にいない日常なんて、私にとってはこの日、ほぼ初めての経験だったかもしれない。
母がいない時にしかできないことはたくさんありましたが、私はこの日は家にいて衣替えを、兄は買い物に出かけていました。
つかの間の解放感は得られましたが、母が無事に帰ってくるまでは、解放感より不安感の方が大きく、ほっと一息つける感じではなかったですね。
午後5時15分頃 母は送迎の車に乗せられ無事に帰宅。
初日ということもあり、多少落ち着かない様子もあったようですが、お風呂にも入り、食事もできたとのことでした。
初めてのデイサービス。
長い在宅介護生活の中でも、このときのことは、忘れがたい思い出のひとつになっています。