手術しない変形性股関節症と親の介護ブログ

親の介護体験や 変形性股関節症 保存療法への取り組みに関する記録

96歳の母は理想的な老衰死を遂げました

2022年6月 介護施設にいた母は 96歳で天寿を全うしました。

 

お昼に少しだけゼリーなどを口にした後、ベッドに戻りウトウトしているそのちょっとの間に、母の呼吸は止まっていたようです。

 

認知症はありましたがその他には取り立てて持病はなく、要介護レベルは今年3月の最後の認定で要介護5でした。

 

そろそろ危ないかもしれません、と言われてから亡くなるまでの間、ずっと気持ちがざわめいていて、ブログの記事を書くこともできませんでした。

 

いろいろな事が片付いて、気持ちもだいぶ落ち着いてきたので、また少しずつ書き残していけたらと思います。

 

 

そろそろ危ないと言われた看取りの段階に入ってから 一ヶ月以上は生きていてくれたので、それなりに心の準備はでき、お別れの時間はたっぷり与えてもらえました。

 

母は4月までは とろみ食を介助されながら摂取できていたようですが、5月に入ると口に入れてもらったスプーンを舌で押し返すようになり、食べなくなりました。

 

そこで施設側では、高カロリーゼリーや とろみを付けたジュースなどに切り替え対応したところ、母は亡くなる当日まで、それらをまだ口にしていたことがわかり驚きました。

 

亡くなった母の姿は、まさに即身成仏したかのように、ガリガリに痩せたミイラのようになっていましたが、その寝顔はとても安らかでした。

 

 

「穏やかですね」「苦しまなくて良かったですね」と、多くの人から言われました。

 

亡くなるまでの1か月半位の間は、直接触れることができる面会が許可されました。

 

まめに会いに行ったその間も 母は一度も苦しそうな様子はなく、穏やかにまどろんでいることが多かったです。

 

先に亡くなった父がそうだったように、母も最期は病院で亡くなるのかと思っていましたが、こんなに完璧で理想的な老衰死を遂げてくれるとは思いませんでした。

 

施設でのいつもの日常から、生と死の境界線も感じないままに、スーッと天国に旅立っていった母。

 

肉体は骨と皮だけになってしまっても、与えられた命ギリギリまで生き、残された私達のためにゆっくりゆっくりお別れしてくれた母。

 

最愛の母がこの世にいなくなってしまった喪失感は大きいけれど、母からもらった有り余るほどの愛と、遺伝的に受け継いだであろう生き抜く力があれば、この先何が起ころうとも、なんとかなるかな。。なんて思えますଘ(੭*ˊᵕˋ)੭

 

 


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