手術しない変形性股関節症と親の介護ブログ

親の介護体験や 変形性股関節症 保存療法への取り組みに関する記録

老衰で弱った母を元気にした言葉

介護施設に入所していたに母が老衰で亡くなる一ヶ月ほど前(2022年5月)に、母の弟(私達にとっては叔父さん)に会わせることができました。

 

母の兄弟はたくさんいましたが、長生きしていると皆 他の兄弟たちは次々と亡くなってしまいます。

 

唯一生き残った叔父さんは、母とはひと回り違う弟です。

 

その時点での母は、そろそろ看取りに入る直前だったので、会いに行ってもウトウトまどろんでいることが多く、呼びかけても全く目を開けてくれないこともありました。

 

ちなみに看取りというのは、無理な延命治療は行わず、自然に亡くなるまでの過程を見守ることです。

 

しかしこの日、母の弟である叔父さんが顔を見せると母は珍しく目を精一杯開けて、叔父さんの呼びかけに反応し始めました。

 

 

もう声を出す力はありません。それでも、叔父さんの呼びかけに時折「うんうん」と頷き、マスクの下の口をなにか言おうとモゴモゴ動かしていました。

 

かなり弱っていたはずなのに、どこからこんなに力が湧いたのかしら、と思える母の反応にちょっとビックリ!

 

 

その時おじさんは、母を元気にする意外な言葉を何度も投げかけていました。

 

それは、

 

 

「がんばれよ!!」

 

 

 

最初にそれを耳にしたとき、私は「えっ!?」と驚きました。

 

こんなに衰弱し命の炎が消えかけている母に対し、「がんばれよ!」のエールはあまりにもハードじゃないのかΣ(・□・;)と。

 

しかし、母の心にはしっかりその言葉が響いたのですね。

 

叔父さんが投げかけるそのエールに、母は何度も反応していました。

 

昭和一桁生まれの母は、常に頑張って頑張って生きてきた人でした。

 

頑張ることが生きるエネルギーになっていたように感じられます。

 

「頑張って!」という言葉を安易に投げかけることは、配慮に欠けることだという意識が高まっていた私ですが、「頑張る」と言う言葉の持つ力も、改めて認めてあげたい気持ちになりました。

 

 

最期まで、頑張ってくれてありがとうଘ(੭*ˊᵕˋ)੭

 


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