2022年も残すとこあとわずかとなりました。
毎年、今年の漢字を自分なりに考えてみるのですが、今年は別れの【別】にしようと思います。
今までの人生を振り返って、いつになく別れを多く体験した年だったように感じるから。
まずは何を置いても今年一番の別れは、6月末に亡くなった 最愛の母親との別れです。
それよりも3ヶ月ほど前ですが、満開の桜の季節に 学生時代からの親友の母親も、亡くなっています。
彼女と私は生まれた日は10日違い、そして母親を亡くしたのは3ヶ月ほどしか離れていなかったので、特別な共感を覚えるとともに強い縁も感じました。
そして秋には、3年前に亡くなった父親の、5人きょうだいの中でたったひとり残っていた妹さんも、亡くなりました。
さらに、ご近所に住んでいて、顔を合わせれば親しくお話させていただいていた80代の女性の方が、この秋、引っ越して行きました。
その方は私と同じ、変形性股関節症を患っていて、会うたびに励まし合うような関係が築けていたので、亡くなったわけではありませんが、喪失感があります。
他にも、SNSでの繋がりのある方の親族や著名人なども、今年は特に印象に残る亡くなりかたをされた方が 多かった気がします。
私が若い頃に、おじさんおばさん世代と思えていた人達が、身近な人も芸能人なども含め、どんどん亡くなっています。
数年前までは、自分にとってのおじいさん、おばあさん世代の人達が亡くなっていった感覚だったのに。。。
そしていつかは、自分たちの世代にも、その終わりの波がじわじわと近づいてくるんだろうな~。なんてことも、考えるようになってきた年と言えます。
出会いが多いのは人生の前半で、後半、特に晩年は別れのオンパレードになっていくのが、生命を持って生まれた人間としての自然の流れなんだろうな。。
ま。こうして言葉にしてみると、だいぶ悲観的なニュアンスが漂ってしまうけれど、歳を重ねるごとに、こういう自然の流れも自然に受け入れる心に変化していくような気もしています。
自分がこれから迎える人生に必要な安心感と覚悟ができてきたのは、両親の死によってもたらされたものだと実感しています。
人の死というのは決して悲しみだけを残すものじゃなく、生きている人間になんらかの大きな恵みを残していくものなんだな、と私なりに感じるようになってきました。