2022年に96歳で亡くなった母のことを振り返ってみます。
母は持病などはなく身体はずっと健康でしたが、晩年は認知症になりました。
初めて介護認定を受けたのは2014年 88歳の時。
要介護3の認定が下されました。
その時点ですでに認知症はかなり進行していたようです。
冷静に思い起こせば、母は2007年の81歳頃から認知症の兆候はみられたような気がします。
さらにさかのぼって考えれば、母は60歳を過ぎる頃から認知症になりやすい生活パターンや行動をしていたようにも思えるのです。
今の私が過去に戻れれば、もしかしたら母の認知症状を改善させたり、遅らせることはできたかもしれないな、なんてこともよく考えます。
では、当時の私がなぜそれに気づけず、予防することができなかったのかと言えば、
当時はまだまだ認知症に関する情報が世の中には少なかった、ということがあるように思うのです。
痴呆症という名称から認知症という名称に変わったのも、2004年12月からということなので、その頃はまだ認知症の知名度も一般にはかなり低かったように感じます。
当然ながら、認知症予防に関する情報も、今みたいにあちこちのメディアに取り上げてはもらえてなかった気がします。
そして、私自身もそのことに関心はなかったと思うので、認知症に関する数少ない情報が存在していても、気づかなかったのだろうと思うのです。

情報の少なさの他にもうひとつ。
母の認知症を遅らせることができなかった原因は、母がまだ若い時期から、母が苦手としたり面倒だと思うことを、私がどんどんやってあげていたことにあるような気もしています。
母は私より体力はあるタイプであり、料理などの家事も得意でした。
なので、その分野に関しては私も手を出さなかったし、母も私をあてにはしていませんでしたが
家電製品のマニュアルを読んだり、銀行や役所関係の手続をしたりといった知的作業を年々めんどうに感じていたようなので、頼まれなくても私が率先してやってあげていたのです。
母に対して私は必要以上に世話を焼いていたかもしれません。
余計なお世話や、しない方がいい手出し口出しもかなりしていました。
そのことで母をイラつかせたり不機嫌にしていたことも多々ありました。
それでもやはり母はことあるごとに私を頼りにし、歳を取るごとに私への依存度も高まっていくのを感じました。
特に、頭を使って考えさせるようなことを母にはさせず、早い時期から私が担ってあげたことが、もしかしたら認知症状を進ませることにつながってしまったかもしれないな、なんて今になって時折思います。
ただ、このことが母の認知症に向かう大きな原因になったとは思えないし、私自身も後悔しているというわけでもないのですが
過去の母の行動や考え方、家族との関係などを振り返ることで、自分の認知症のリスクを減らせることにつながるような気もして とても興味深いのです。