手術しない変形性股関節症と親の介護ブログ

親の介護体験や 変形性股関節症 保存療法への取り組みに関する記録

親の介護

家族揃って暮らせた最後の平和な年 2017

2017年は とりあえずではあるものの 父も母も生きていて 誰ひとり入院することも施設に入ることもなく 我が家で一緒に暮らすことができた最後の年になりました。 この年の9月で父は93歳に。 歩行もしっかりしていて、まだ自転車で、近所の歯医者さんや床屋さ…

テレビの情報番組はどこまで信じていいものか?

お題「気になる番組」 私は、健康に関するテレビの情報番組はわりと気にして観るほうです。 ここ数年で医学も急速に進んでいるようで、癌に関しても近い将来撲滅できるようになるとか、最近の抗がん剤治療は昔に比べて、副作用はだいぶなくなった、といった…

腹部大動脈瘤の破裂を未然に防げた父

2019年11月に亡くなった父ですが、2012年10月(当時88歳)には腹部大動脈瘤の手術を受けています。 あれからちょうど10年経ちました。 腹部大動脈瘤とはお腹のところにある大動脈が 通常の太さの1.5倍以上に膨らんでしまった状態です。正常な人だと2㎝位のとこ…

親の介護に不慣れな息子や娘が気になる

両親の介護を卒業した今、ついつい目にとめてしまうのは、娘や息子に介護されている高齢の親達の姿です。 先日も、月に一度の内科受診に行った先のクリニックで、40代位の息子が付き添ってきていた80代位のお母さんを見かけました。 その日は、市の健康診断…

親の物を処分するということ

在宅介護5年目の2014年から、週二日ほど母にはデイサービスに行ってもらうようになったことから、私はそれまでなかなかできなかった家の片付けや大掃除に励みました。 認知症の母はもちろん、父もだいぶ物の管理能力は低下してきていたので、私がふたりの持…

高齢者が点滴になってからの余命は?

2022年3月末 桜が満開の頃に親友のお母様が亡くなりました。 親友である彼女とは学生時代からの長い長い付き合いです。 お互いにずっと独身で実家で両親と一緒に暮らしていた、という、とても似た境遇であり、今となっては身内に近い存在になっています。 病…

家族揃って過ごせた最後の日

はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」 今回はテーマ投稿に合わせた内容で書かせていただきます。 2019年9月26日木曜日 その日は生まれてからずっと一緒に暮らしてきた、両親と兄そして私という、家族4人での暮らしが最後になる日でした。…

インフルエンザになっても介護は休めず

今週のお題「下書き供養」 3年前のちょうど今頃、私はインフルエンザにかかりました。 2018年の4月半ば 父が入院していた時期でした。父と同じ病室の人がインフルエンザを発症していたことが後でわかりました。どうやら私は父の見舞いに行った際に、うつされ…

検査検査で引っ張り回された93歳の父

2018年の今日3/27日。父は肺炎で入院しました。このとき父は93歳でした。 思い起こせば、ここからが両親共々介護するという、厳しいW介護の幕開けでした。 父が具合が悪くなってから入院するまでは、1週間ほど期間がありました。 かかりつけのクリニックで薬…

介護施設入所日までのカウントダウン

今週のお題「おじいちゃん・おばあちゃん」 秋の空気が漂いだすと、ちょうど昨年の今頃のことが次々よみがえってきて、言葉にならない感情が沸き立ち、我を忘れて茫然してしまうことが増えてきました。 昨年秋の終わりに訪れた 父の他界という大きな別れの前…

親孝行ってなんだろう?

必死で親の介護をしていた頃に、兄も私も人からよく言われたけれど、心には響かなかった言葉があります。 それは、 「えらいね」 「親孝行だね」 ・・・・・という、ほめ言葉? これって、言われた側としては光栄なことなのかもしれないけれど、介護で疲れ切…

息苦しそうだった父の姿を思い出す

父がまだ生きて家にいた 去年の今頃(2019年7月)の日記を見てみました。 95歳で亡くなる4ヶ月前に当たるこの頃の父は、とにかく身体がつらそうでした。 それまでは、多少疲れてても昼間なら横になることなどなかった人が、日中でもすぐに横になりたがるように…

やりたいようにやらせてあげれば良かった

両親の介護から 解放された今だからこそ思うのだろうけれど、父にしても母にしても、家で一緒に暮らしている時には、もっとやりたいようにやらせてあげれば良かったな、と。 (父は2019年11月に亡くなり、母は2019年9月に介護施設に入所しています) よくよく…

介護疲労はためこまないで

世の中には、疲労と名の付くものはたくさんありますが、その中でも「介護疲労」は特に深刻な問題を含んでいるような気がします。 私は親の在宅介護から解放されて、6か月ほど経ちましたが、長年に渡って蓄積された介護疲労が今でもまだ抜けず、これから先も…

認知症が進行してしまう不安

今週のお題「会いたい人」 入所している母に会えなくなって すでに2ヶ月半位は経過しています。 とにかく今は、母に会いたくて会いたくてたまらない。 外出自粛で不自由なことは数々あるけれど、母に会えない時間がどんどん経過していくのが物凄く不安であり…

介護施設への面会自粛は続く

母が入所している施設では 新型コロナウイルスの感染予防のため、かなり早期に面会の自粛要請が出ていました。 そのため すでに2ヶ月も 母に会いに行くことができない状態が続いています。 母がコロナウィルスに感染してしまったらどうしよう。。。 娘であ…

在宅介護経験者は外出自粛に強い

新型コロナウイルスの感染拡大により、ついに緊急事態宣言が発令されてしまいました。うちは対象地域に当たる東京都なので、かなりの緊張感をもって受け止めました。 この緊急事態宣言が出される前からも、東京都の感染者数がオーバーシュートをいつ起こして…

介護サービスと自己負担金

介護サービスは、要介護レベルが上がるほど 利用できるサービスも増やせるようになっています。 たとえば、今まではデイサービスが週に2日で訪問介護の家事援助サービスが週2日程度までが限度枠だったところが、要介護レベルがひとつ上がれば、さらにその日…

入所している母に会いに行く

施設に入所している母のところに 会いに行ってきました。 年明け3日目にして、今年初めて一時間ちょっと顔を合わせて帰りました。去年までは家で一緒に過ごしていたのに、今年はお正月でもずっと一緒にいられないのが寂しい。 施設に入ってから 3ヶ月少々経…

介護施設への入所連絡

介護施設への母の入所が決まったのが、2019年9月中旬のことでした。 入所が決まった連絡を受けたのは私です。 「施設の方に空きが出ましたので、次のショートステイの後から そのままずっとこちらでお預かりできますが、どうですか?」 「えっ!? ・・・・」 …

認知症の歯科治療は大変

それは201811月のある日のことでした。 まだ在宅で介護されていた認知症の母は、よく食べこぼしていたり、鼻水や涙がでやすかったりしていたので、ティッシュペーパーは常に手元にありました。 普通の人なら使い終わったらすぐに捨てるなど、いつまでも手に…

娘のことも忘れてしまう母

2019年9月に介護施設に入所した母のことは 在宅で10年近く介護していました。 認知症状が出始めてから、かれこれ10年は経っていると思いますが、今でも母はよくおしゃべりをします。耳が遠く、理解力はだいぶ低下しているので、こちらからの問いかけにうまく…

最後は永代供養になるだろう

11月末に亡くなった父の納骨に間に合うよう、大急ぎでお墓を注文しました。 介護離職中の身にとって、この時期に莫大な費用が出ていくのは、めまいがするほどの不安はありましたが、父が一生懸命働いて貯めたお金を使うので、使って当然の出費と言えるでしょ…

母の入所を決意したきっかけ

とりあえず今は在宅介護からは解放されたので、こうしてその体験をブログに記録する余裕も多少はできましたが、介護している間は、まず介護が中心で、その合間を縫って家事をするのが精一杯。 自分のことなんてする余裕は全くなく、美容院にも3年位は行って…

一緒に暮らしていた父親の死

ひとはある程度の年齢になれば独立し、親元を離れていくというのがオーソドックスな家族の在り方だと思うけれど、私自身も含め、そうではない人も増えているのは確かだと思う。 独身の子供にとって、同居していた親の死はいくつになっても相当つらい。 自分…