手術しない変形性股関節症と親の介護ブログ

親の介護体験や 変形性股関節症 保存療法への取り組みに関する記録

介護施設への入所連絡

介護施設への母の入所が決まったのが、2019年9月中旬のことでした。

 

入所が決まった連絡を受けたのは私です。

「施設の方に空きが出ましたので、次のショートステイの後から そのままずっとこちらでお預かりできますが、どうですか?」

「えっ!? ・・・・」

私は一瞬 絶句してしました。

 

入所の申し込みをしてから、すでに1年と4ヶ月も待たされていたので、迷うことなどないはずだったのに。。。在宅介護の限界を感じ、心身ともに疲れ果てていて、いまさら迷うことなんて、なかったはずなのに。。

私は気持ちが動転して、「少しだけ考える時間を下さい」と伝え電話を切りました。

 

このことを、当の本人である母に伝えても、全く理解できないでしょう。

動揺し泣いている私を見て、母は困ったような顔をしていました。

 

次のショートステイからの入所だと、あと1週間後位でした。

2日ほど悩んだ末、やはりこのタイミングで入所をお願いすることにしました。

ここでパスしてしまうと、次はいつ声がかかるかわかりません。

 

入所時期をほんの少しだけ延ばしていただいたものの、結局、連絡を受けた時からたった2週間後には、母は施設に移っていきました。

 

母が家に居られる最後の2週間は、とても密度の濃い時間を生きた気がします。

あと残り何日、何日。。。と日々カウントダウンしながら、母がこの家で過ごす最後の姿を目に焼き付けました。

 

入所させる当日は、朝からバタバタして、ゆっくり別れを惜しむ間もなく送ってしまうことになってしまったけれど、今考えると、その方がお互いに良かったのかもしれません。

 

施設に会いに行くと、今のところまだ家にいた頃と同じように 私に接してくれます。

施設に預けたこと、気づいてないのかな?

・・・・と、私としては都合よく思いたい気持ちはあるけれど、母はきっと頭ではなく、感覚的にはわかっているような気がします。

本来なら、

「家族と離れて淋しい」とか。「家に帰りたい」とか。

「もうこんなとこいるの嫌だー!」とか。

そんなわがまま言っていいはずなのに、黙って現状を受け入れている母を見ると、かわいそうでたまらないのです。

 


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