手術しない変形性股関節症と親の介護ブログ

親の介護体験や 変形性股関節症 保存療法への取り組みに関する記録

元気な認知症というのも それはそれで手がかかりました。

母親が介護施設に入所して、そろそろ1年半近く経とうとしています。

必死で在宅介護していた頃のリアルな感覚は、少しずつ薄れていますが、当時の記憶はまだ鮮明に思い出せます。

 

母は認知症でしたが、その他にこれといった持病はありませんでした。

当時の主治医からも

「お母さんは、心臓も肺もこの年齢にしてはとても元気ですよ」

と、健康診断のたびに言われていたのです。

 

それでもやはり、認知症である限り、手がかからないはずはありませんでした。

 

介護認定で要介護3レベルの頃の母は、まだある程度足腰が元気だったので、畳の上に座った状態から自力で立ち上がることもできていました。

壁伝いに歩いて、ひとりで家の中を歩き回ることもできました。

 

でも、この頃の母が一番危険な状態にあったのです。

畳から手をついて立ち上がろうとする瞬間に、足元がふらつくのかバランス感覚を失うのかはわかりませんが、前のめりになってよく転びました。

 

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テレビの前に座っていたことが多かったので、転んだ先にはテレビ台や家具などもあり、そこに頭をぶつけることもよくありました。

 

壁伝いに歩き始めれば、歩行はある程度安定していましたが、そうなると今度は扉に手をはさんで、かなり深く切ってしまったことが2回もありました。

 

何十年も住み慣れた自分の家の、特になんの危険性も見受けられないと思える慣れた扉で立て続けにケガするなんて、思ってもみないことでした。

 

在宅での介護と言えど、24時間母を監視し続けることは難しいです。

できれば常に私の目の届く位置に居てもらって、大人しくしていて欲しいと思ったのですが、そんな要求には応じてくれませんでした。

 

ある程度自分の身体が動かせるうちは、自分のやりたいようにしたかったのでしょう。

たしかに。それも気持ちわかりますけどね(^_^;)

 

介護度が上がり、要介護4になってからの母は、だいぶ体力も落ち、ほぼ一日中椅子に座っているようになりました。

それでもたまにひとりで立ち上がろうとして転倒しそうになったり、テーブルの上に置いておいたハンドクリームをなめたり、入れ歯を勝手に外して握りつぶしたりetc.…

 

一瞬たりとも目が離せないことには変わりありませんでした。

 

今の母の身体状態は、施設の方の報告によると、家にいた頃よりさらに弱って活動量もだいぶ低下している感じです。家にいた頃は、支えてあげれば自分の足で少しは歩行もできたけど、今はもう無理なのかもしれません。

 

本来なら、定期的に行われる施設利用者の家族も参加できる 介護のモニタリング会議で、母の現状をいろいろ報告してもらえるはずなのですが、これも当分無理そうです。

 

母が生きていることはわかっていても、身体の機能や認知機能はどの程度低下してしまったのか、といったことがほとんどわからないので、気がかりは続きます。 

 

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