介護サービスは、要介護レベルが上がるほど 利用できるサービスも増やせるようになっています。
たとえば、今まではデイサービスが週に2日で訪問介護の家事援助サービスが週2日程度までが限度枠だったところが、要介護レベルがひとつ上がれば、さらにその日数や回数を増やせたり、特養での受け入れが可能になったり、といったメリットはあります。
以前、母を在宅で介護していた頃、要介護3から要介護4に上がったことがありました
介護レベルが上がるということは、母の認知症の進行やADL(日常生活動作)の低下を意味するものなので、私としてはショックでした。
そのことを、当時お世話になっていたデイサービスのワーカーさんに伝えると、
「多くの方は、介護レベルが上がったほうが、使えるサービスも増やせるので むしろ喜ばれていますよ」
と言われたので、私にとっては驚きでした。
介護される側である親のことを考えると、介護レベルが上がることはかわいそうなことだけれど、介護する側のことを考えると、介護レベルが上がったほうが、少しは楽になれるという救いの部分もあるわけですね。
在宅介護していた頃、うちは使えるサービスの上限はあまり考えていませんでした。
時折ケアマネさんが、「もっとサービスを利用することができますよ」と言って下さいましたが、上限まで使おうとは思いませんでした。
というのは、一番の理由は「自己負担金が増えるから」
世間では、介護者の負担を軽減するためにも、介護サービスをどんどん使って無理なく介護を続けましょう! などと呼びかけていますが、自己負担金を考えると、そんなに安くもないんですよね。
たとえばデイサービスにしても、ショートステイにしても、介護保険が適用されるのはほんの一部であって、食費や居住費といった部分は全額負担。
ただし 非課税世帯や生活保護世帯では負担限度が適用されますが それでも自己負担金は生じます。
介護サービスをどんどん活用して!と言われると、すごーく安く利用できそうな気がしていましたが、自己負担金のことも忘れてはいけないな、と思います。
介護にはやはり、お金がかかりますね。