認知症になった母の介護5年目(2014年4月)の記録
4/11 先月申請しておいた介護認定の結果通知が届く。
初めての認定結果は「要介護3」でした。
この段階ではまだ母の身体能力の方はそんなに低下していなかったので、要介護には該当しないかもしれない、などと心配していたくらいなのに。
予想していたより高めに出て、ちょっと驚きました。
認知能力にかなり問題あり、とみなされたような気がします。
しかし、失禁も始まっていたし、今思うと要介護3は妥当な評価でした。
4/14 最寄りの在宅介護支援センターを訪問し、今後のことを相談してきました。
4/15 翌日には担当してくれるケアマネジャーさんが、お昼前に早速やってきました。
母も家族もいろいろ質問されたり、説明を受けたり、契約書にサインしたりで、1時間半くらいかかりました。
とにかく、入浴に手こずっていることを第一に伝えておいたところ、その日の午後に再びケアマネさんからTELが入りました。
デイサービスを検討することに当たり、翌週、施設を見学させてもらえることに!
こちらもある程度要望をはっきりと伝え、決断も早かったからか、どんどん話が進みます。
4/21 私と母はケアマネさんの案内で、家から車で10分ほどの所にある、市内のデイサービス施設への見学に行きました。
そこは、古民家を改装し昔懐かしい雰囲気を残しつつ、一日の利用者も7~8人程度におさえているアットホームな施設でした。
ワーカーさんも常に4人くらいいて、きめ細やかでアットホームな介護が望めそうなところだと感じました。
利用者さん達も、リクライニングチェアでお昼寝している人もいれば、ワーカーさんと一緒に脳トレみたいなことをしている人、庭で植物の世話をする人、など、それぞれが思い思いの時間を過ごしているようでした。
当の本人である母親はと言えば、その日、自分が何をしに連れて来られたのかは、わかっていませんでした。
でも、いろいろと説明してくれたセンター長さんが、母にもその都度大きな声で優しく、面白く話しかけてくれたので、母もつられてニコニコと嬉しそうに返事をしていました。
お風呂も見せていただくと、ヒノキのお風呂になっていて浴槽も低く、入りやすそうでした。
お風呂を見に行ったとき、センター長さんが母に、
「ここでお風呂入れるんですよ。どうですか?」
といったような声掛けをしてくれましたが、母はそれに対し、
「怖い。怖い」
と、言ってすぐにその場を去りたがりました。
センター長さんも母のその様子を見ると、
「そーだね~。怖い怖い。早く戻ろう」
と、母の感情に瞬時に寄り添ってくれたのはさすがだな!と思いました。
私だったら、
「何言ってるの!? こんなに快適そうなお風呂なのに、なにが怖いのっ!?」
なんて、文句言ってしまいそうだもの(-"-)
施設見学している間、ワーカーさんの感じも良く、母も機嫌よく穏やかだったので、デイサービスの利用をお願いすることに決めました。
その後このデイサービスは、母が介護施設に入所するまで、5年と5ヶ月、他に移ることなく通い続けました。