手術しない変形性股関節症と親の介護ブログ

親の介護体験や 変形性股関節症 保存療法への取り組みに関する記録

歯が抜けたのをきっかけに気力も低下した母 介護4年目

認知症になった母の介護4年め 2013年 前半の記録です。

 

この年から、母の認知症は大きく進行した感じがします。

 

5月半ば頃から、朝起きる時間になっても、なかなか起きなくなりました。

 

それまでの母は、認知症であったにも関わらず、朝はダラダラすることなくシャキッと起きる母でした。

 

 

きっかけは、一本だけ残っていた自分の歯が取れたことにあるようです。

 

母はほぼ総入れ歯でしたが、一本だけ自分の歯が残っていて、それは活せるように入れ歯も作られていました。

今までは自分の歯があることで安定していた入れ歯でしたが、歯を失ったことで安定感がなくなり、グラグラして食べにくいらしく、母の食欲が一気に落ち、まともに食事が摂れなくなりました。

 

体力が落ちてしまったせいか、そのうちに、腰が痛いと言い始め、放っておけばこのまま寝たきりになりそうな感じだったので、毎朝かなり時間をかけて説得し、なんとか起きてもらうように頑張りました。

 

イヤイヤながらも、なんとか起こしてしまえば、その後はそんなに腰を痛がることもなかったのです。

 

とにかく歯科に連れていきたいと思っていたのですが、調子が悪いと言って、全く行く気を起こしてはくれません。

 

次第にお風呂も嫌がるようになってしまい、なんとか長時間かけて入るよう説得し、入ってもらうように促しました。

 

この頃はまだ、起こす時もお風呂に入る時も、介助はなくても、母はなんとか自分でできていました。

 

お風呂に入る時に準備する下着なども、長時間かけて自分で選んだものでなければ、納得しませんでした。

 

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一緒に脱衣所に入って手伝おうとすると、強く拒絶されました。

 

いっそのこと、完全にこちらに委ねてくれたら、もっとスムーズにことは進んだはずですが、まだこの頃は母の意思というものがしっかりあったので、必要以上に手出しすることはできなかったのです。

 

そのため、お風呂に入ってもらうための説得の時間や、行動を促すようなサポートの時間を含め、3時間位かかることもざらにありました。

 

さらに、それだけ時間かけても、結局、腰が痛いとか言い出し、入ってもらえないことも多発しました。

 

この年は、歯が一本抜けて調子が出なくなったのをきっかけに、ズルズルといろいろなことができなくなったように見えました。

 

説得して、ちょっとやる気を出しさえすれば、それなりに動くこともできたのです。

 

要は気力の問題だな、と思えることは多々ありましたが、認知症である高齢の親に、やる気を出させるなんてことはできないよな~(-_-;)。。と、いつも私は悶々としていました。

 

それまでの母には、ある程度残されていた気力というものが、ほんの些細な身体の不具合をきっかけに、どんどん失われていったように感じられました。 

 

 

 


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