手術しない変形性股関節症と親の介護ブログ

親の介護体験や 変形性股関節症 保存療法への取り組みに関する記録

ちっぽけな父の遺品も捨てられない

2019年11月に父が亡くなって、4年が経とうとしています。

あれから11月が巡ってくるたび、いつもとは違った特別な感情で 父のことを思い出す時間が増えてきます。

父は1ヶ月半ほど入院した後に 病院で亡くなりました。

家に居られた最後の1ヶ月間ほどは たくさんの薬を苦しそうに飲んでいた姿が忘れられません。

普段は朝と晩に飲む薬を小分けにセットしておき、父の食事が終わったら私がその都度出してあげていました。

父の薬は徐々に薬が増えていき、不安でした。

初期の頃は、血圧の薬が一粒だけだったのに。。

父が家に飲み残した大量の薬を、4年経った今でもまだ捨てられずに、あの当時置いておいた棚の所に、置いてあります。

徐々に食事も摂れなくなって、それでも薬だけは無理して飲んでいた父。

辛く苦しかったのはわかっていたのに、父には我慢させすぎちゃった。

 

最終的には救急搬送。

そして、再び家に戻ることはなかった父。

2019年11月23日 夜 病院で父は亡くなりました。

95歳 死因は心不全の急性増悪となっていましたが、老衰ですね。

見事に生き切ったといえる人生であり、最期でした。

 

入院先のベッドサイドに置いておいた時計。

これは亡くなる前の年に父が入院した際に、文字盤がみやすい時計を置きたがったので、とりあえず100均で見つけて買ってきたものだったと思う。

父のベッドサイドに置かれた唯一の私物。

亡くなった瞬間も時計は止まることなく時を刻み、私が見届けられなかった父の最期を見届けてくれていたのかと思うと、安くてちっぽけな時計だけれど、この先もずっと手放すなんてことはできないだろう。

 

父の遺品すべて残してあるわけではないけれど、亡くなる最後の頃に目にしていたものほど、どんなにちっぽけなものでも捨てられない。

父の衣類でまだ着られるものは、兄に着てもらうようにしている。

でも、兄と父とではサイズが違うので、着られないものの方が多かったりする。

よくよく考えると、兄に着られないのは私が着てもいいかも、と気づいた。

 

こんな感じのシャツとか、自分では選ばない色だけど、着てみると悪くないかも。

 

亡くなった母の衣類も使えるものは使おうとしているので、多少自分の趣味じゃなくても 普段使いにはどんどん着ていこうかな と思っているのです。

 


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