手術しない変形性股関節症と親の介護ブログ

親の介護体験や 変形性股関節症 保存療法への取り組みに関する記録

認知症こそ感情は伝わる

新型コロナウイルスの影響で、母が入所している施設でも面会の自粛をお願いされているため、すでに2週間以上会うことができずにいます。週に1度はなんとしてでも会いたいと思っていたのですが、今回ばかりはそれがままならず、不安でいっぱいです。

 

前回も 18日も間をあけて会うことになったのですが、会った当初は よく喋る母が、なにも喋らなくなっていて驚かされました。

 

miyuyuchang.hatenablog.com

 

 

家族と会えない時間が長くなると、会話量が少なくなり、言葉を失っていくだけでなく、私達家族のこともどんどん忘れていってしまうような気がするので余計に不安です。

 

新型ウイルスがなんとか終息に向かうめどがついてくれない限り、この時期は誰もがみな先の見えない不安の中にいますね。

私も母に会えないことだけでなく、他にもいろいろ不安要素はあります。

 

母の認知症はだいぶ進んでいるので、私達兄妹がしばらく会いに行かなかったとしても、「このところ会いに来てくれなくて寂しい」とは、もはや考えることはないでしょう。

 

でも、なんとなく感情の部分で、寂しい気持ちが膨らんだり、満たされない思いに駆られているんじゃないかと、そんなふうには思います。

 

母に会いに行くと、私は時おり母の手を握って

「ママ・・・・ママ・・」と呼んでみたりします。

 

するといつも、次第に言いようのない熱い想いがこみ上げてきて、涙があふれてくるのです。

 

そのときの熱い感情や涙の意味は、母を心配する気持ちだったり、母に甘えたい気持ちだったり、後から考えればいくらでも理由付けはできるでしょう。

 

でも、なんだかわからないその熱い感情が母にも伝わるのか、いつも母も涙ぐみ、認知症になる前の母に戻ったような表情になります。

 

言葉は伝わらなくても、認知症の母に感情はとても伝わりやすいことを実感します。

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愛情をもって接することのできる肉親にしかできないであろうこの感情の揺さぶりは、認知症の進行を遅らせることに必ず有効だと思うのですが、今は会いに行くことができず、母に触れることもできず、残念でなりません。 

 

 

 

 

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