今週のお題「遠くへ行きたい」
コロナの自粛ストレスから、遠くへ行きたいと思っている人は多いと思いますが、今の私はそういった理由からではありません。
思い出のまったくないどこか遠くへ行きたい。 と、衝動的に思います。
「現実逃避」ではないと思うのです。
言うなれば「思い出逃避」ですね。
なんの思い出から逃避したいのかといえば、高齢の両親と過ごせた2019年夏までの 家族との思い出からの逃避です。
去年の夏まではまだ父も生きていて、母も施設には入所していませんでした。
今住んでいるこの家で、父と母と兄と私、家族四人の暮らしがずっと続いていました。
でも今は兄と二人きりに。
父と母の思い出がたくさん残っているこの家で暮らすのは、時として思い出に押しつぶされそうになり、苦しくなります。
この家で父と母を動画に撮ったものもたくさんあるので、それをたまに観るのですが、次第に過呼吸になるくらい号泣してしまい、じっくり観ることもできません。
本当は、もっともっと父や母のことを思い出したいのに、思い出すたび辛くなります。
父と母がこの家からいなくなってから、8ヶ月ほど経ちました。
あとどれくらいしたら、穏やかな気持ちで思い出に浸ることができるのか、まだまだわかりません。
施設にいる母にはずっと会えなくて、それはそれで心配だったのですが、先日ようやくオンラインでの面会ができるようになり、様子を見ることができました。
思ったより認知症も進んでない様子で、元気そうだったので安心しました。
会えずにいると、つい悪い方悪い方へとへ想像して、不安が広がってしまうのは困ったものです。。
たとえ触れることはできなくても、動いている母を見ていたら ほっとしました。
母はまだ生きている。
思い出の中だけに閉じ込めてはいけないですね。